第6話
それから数時間が経った頃。
「ケイ」
ソファに凭れて漫画を読んでたら、アヤトがニヤニヤ笑いながら俺の肩に腕を回してきた。
皆に聞こえないように耳元に口を寄せてコソッと話し掛けてくる。
「なんだよ」
「いやさ、カンちゃんって酔ったらどんな感じになると思う〜?色っぽい感じ?それとも意外とオラオラな感じかな?」
「はぁ?」
「実はさっき、カンちゃんのグラスとオジサンの酒が入ったグラスをすり替えてきた」
極悪非道な笑みを浮かべながらアヤトは自分のグラス片手に俺に向かってコソコソと話す。
テンション高めに話すアヤトはどう見たって、ちょっと顔が赤い。
お前、そのグラスの中味…ぜってぇ酒だろ。と思いつつ、カンナにチラっと視線を向けた。
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