第5話
呻き声が俺を煽れば、その唇を只管(ひたすら)貪った。
尚も漏れる声をBGMに舌を差し入れた。
柔らかな舌を執拗に追い回す。
あいた手でやたら長いスカートをずり上げ、下着の隙間から指を埋め込む。
中を掻き混ぜると、また零れた呻き声。
伴う痛みがその眉間に皺を刻んで
生温かいそこからぬるついた指を抜き出すと、俺は舐めて見せる。
「淫乱な女。」
そう吐き捨てれば
数十メートル先の街灯が仄かに灯した女の目には涙が溜まっていた。
「絶望しろよ。」
ベルトを外せば金属音。
怒張した欲情を捩じ込む瞬間
俺の下からは悲鳴。
口を手で塞ぎ沈めていった。
渇望と愛の波打ち際で。 バニラ味(サイト転載であたふたしてる) @vanilla_flavor
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