第6話

「おい、力抜け。」


持ち上げた女の太股はガタガタ震えていた。


無理か。


力が入らない女の足を担ぎ上げて



構わず貫くのは狂気じみた欲情。

涙を流す興味本意の成れ果て。



 

苦しい位に締め付けられたのは

俺の身体か?


それとも心か。




後悔の色も見せず、歯を食いしばって耐えた女の白い太股は

別の白で汚れ


涙と汗と砂にまみれた女は



美しかった。

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