第8話中堅戦

試合は順調に進み、第3戦の中堅戦を迎えた。


連勝になった。聖の軍勢は勢いづいている。

ナギサは聖魔の軍勢においても、一番の体格をしている。

2メーターを越えるであろう身長と体格でそれだけでも、強さが伺い知れる。

対するマロはタマの双子の妹だが、マロの能力はタマとは違うのかもしれない。


「私を姉さんと同じに考えない方がいいわよ」

その言葉はナギサに聞かせるというより、タマに言っているようだ。

それには、タマが反応した。

「確かにマロの能力は私とは比べものにならないけど、それで勝敗が決まるわけではないわ」

タマは笑顔で答えた。その笑顔を見ると2人が仲がいいのか、悪いのか分からなくなってしまう


マロとナギサの試合が始まった。

マロとナギサは地面の上にお互いが立って構えた。今までにないストロングスタイルである。

先に仕掛けたのはナギサであった。マロの腰の辺りを狙った、タックルであった。しかし、マロはビクともしなかった。

ナギサは驚きを隠せなかった。

「ごめんなさいね。貴女と私は相性悪いみたいね」

そう言うと、マロはナギサの背中に組んだ両手を打ち込んだ。だが、ナギサにもダメージは無いようだ。

「そうね。相性は良くないようね」

ナギサは肩を回すように距離を取った。マロとナギサはまた身体をぶつけた。

そして、ナギサが一方的に攻撃を仕掛けた。

マロは何事も無いように、攻撃を弾いていた。

此処で自分が負けたら、自分達の負けになってしまう。そう思うと、止まる訳にはいかない。

ナギサは攻撃の回転を更に上げた。

マロは弾ききれない弾幕を肩などで受けていると、マロの皮膚が赤く腫れてきた。

「本当に相性悪いわね」

先程までマロが浮かべていた笑みがきえていた。

マロの防御を壊したナギサの攻撃は次第にダメージを与えている

打ち続けたナギサの攻撃でマロが膝をついた。


捌ききれなくなった、マロはついに根を上げる形になった。


「私が勝てるのは貴女だけだったは。本当に相性が良かったわ」


そうして中堅戦は聖陣営の勝ちとなった。

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