第33話
天罰だ…。鼻にクリティカルヒットした。メチャクチャ痛い。痣になるんじゃないかと思う。
しかもツーショットが撮れなかった…。
顔の痛みより、そっちの方がショック。
「何やってんの?」
「ごめん!何か、その、ちょっと写真が欲しいなと思って」
「写真…?何の?」
「蓮くんの。ほら、スーツ姿とか色々…」
微妙に犯行を隠しながら言った私に蓮くんはあまり興味が無さそうに「そっか…」と呟いた。
怒られるかと思ったけど、寝ぼけてるのか反応が薄い。
むしろ、目を瞑って再び夢の中へ戻ろうとしている。
ラッキー。バレてない。
写真は消さずに済みそう。
良かったー。しかもやばい。可愛い。寝ぼけてる。貴重なものが見れた…なんて喜んだのも束の間、いきなり手を握られて顔を打った痛みも即座に吹き飛び、更に焦る。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます