第89話

首を振ってきっぱり言い切ったけど、サタン智明はニヤけながら私の太ももに手を伸ばしてきた。




「な、なにするのよ!」



「感じてるか感じていないのか確かめる」




ちょ……ちょっとだけって言ったくせに!




「はぁ?ダメだってば!」



「なんで?」



「分かった。なんて認められるわけがないでしょ?」



「……そりゃそうだよな」




そう言って智明は本当にスムーズに下着に指を侵入させてきた。




嫌でしょうがないのに、すんなりと受け入れてしまった自分に嫌気がさす。




智明は凄く満足そうな顔でニヤニヤしてるし、本当に屈辱的だ。




恥ずかしさと嫌悪感で心の中が埋めつくされる。

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