第88話
智明の指が私の肌を撫でていく。
「やぁ……っ」
甘ったるい声なんて出したくないのに押さえても押さえても零れ落ちる。
智明に感じさせられているなんて屈辱だ。
気づかれたくなくて唇を噛み締めて我慢する。
「唇……噛むなって。我慢しなくていいから」
そう言って智明は私の唇を指でスッと撫でてきた。
「別に我慢なんてしてないし」
「感じてるくせに?」
「全然!何も感じない」
そう悪態をついてみても、体は素直で与えられる快感にいちいち反応してしまう。
「ふーん。確かめていい?」
「は?確かめなくていいから」
「やっぱ感じてるんだ?」
「全く!」
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