第82話
「えっと……」
全然記憶にございませんが?
「だからさ……偽ってた」
「……は?」
「自分を偽ってた。忠実で犬みたいな男になりきってたんだよ」
「嘘……」
全然気づかなかったんだけど。
「ホント。小3くらいから」
そう言われて記憶を辿る。
少3ってことは小2までが素の智明だったってこと?
小2の智明……。
“やーい!チビ紗理奈!”
全身に鳥肌がたった。
覚えてる。
記憶の片隅で。
いじめっこ智明を。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます