「嫌だ！離してよ」

全力でした抵抗も虚しく、私は智明に強引に引きずられて体育館倉庫に押し込められた。

あぁ、もう最悪。

「……なによ？」

「なにって……何されるか分かんねーの？人のことを思いっきり殴っておいて」

ニヤニヤと不敵な笑みを浮かべる智明に背筋がゾッとした。

「さぁ？仕返しに殴るおつもりだとか？」

「殴るより、もっとイ･イ･コ･トをするつもり」

なんて語尾にハートが付きそうなくらいご機嫌で言う智明。

やっぱりいつもの智明じゃない。

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