第74話

早朝の学校の教室で?



しかも、みんなが見てる前で?




智明とキスなんて……。




「絶・対・無・理!」




私は智明の頬に向かって右手を振り落とした。




智明、覚悟……!




「無理じゃねーよ」



「は?」




智明はニヤリと笑みを浮かべると私が振り落とした右手をあっさりと掴み……。




制御する術を失った私の唇を意図も簡単に奪ってしまった。




智明の顔があり得ないくらいドアップで目に映る。




あ、睫毛長い。



ってか2回もこいつとキスしちゃったし。




なんて冷静に考えていたら智明の唇がそっと離れた。

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