第70話

「この変態男……っっ!」




怒りがピークにきた私は思いっきり智明の頬を平手打ちした。




「いってえぇぇ……っっ!」




智明は私が叩いた左の頬を痛そうに擦ってる。




「あんたが変なことをするからでしょうが」



「別にいいじゃん?恋人同士になったんだからさ?」



「良くない!!」




私は智明を押し退けてベットから飛び降りた。




「さっちゃん?どこに行くの?」



「帰る」



「ご飯は?」



「自分で食べて」



「ちょっと待って!」




家から出て行こうと玄関のドアに手を伸ばしたところで、智明に腕を掴まれた。




「なに?」




冷たい声で智明を睨む。

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