第69話

「マジ?すげー嬉しい!」




強制的に付き合わせた男、智明は無邪気な笑顔で抱き締める力を強めてくる。




「わかった。嬉しいのはわかったから離れて」



「嫌だ。言っただろ?離さないって」



「離さないのはわかった。今だけ離して」



「離さない」




智明はそう言いながら……段々、顔を近付けてくる。




「……?」




そのまま2人の唇は触れ……・触れ合って!?




我に返ったと同時に顔がカァーっと熱くなる。




「な、な、あんた! 今……」



「誓いのキス。ってかさっちゃん可愛いーね。さっきより照れてるし」



「照れてない!」




ムカつく……!余裕ぶっているのが余計に腹が立つ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る