第68話
“紗理奈”マジックはやっぱり強力だ。
こいつが男前に見える上に、もの凄くドキドキしてきた。
「顔、真っ赤だし。なに?照れてんの?」
「照れてないし!赤くないし!」
いつもの智明と違って、無駄に意識してしまう。
距離の近さとか。
いや、実際凄い格好で抱き合っているわけなんだけど……。
「早く選んで?じゃないと我慢出来なくなる」
あぁー!嫌だ!
こいつのペースに飲み込まれているのが無性に腹が立つ。
「好きだよ。紗理奈」
いい加減“紗理奈”マジックは止めて欲しい。
ドキドキして心臓がもたない。
「紗理奈?」
「わかった……。付き合う。付き合うから止めて」
今すぐ“紗理奈”マジックは止めて下さい。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます