第49話
何か言わないと……気持ちだけが焦りだす。
微妙な空気が流れる中、先に口を開いたのは和田君の方だった。
「あ、そう言えば仲本がマネージャーのことを“さっちゃん”って呼んでるのはなんで?付き合ってるの?」
この質問、何人目だろう。
やっぱり周りから見ると、そう見えるんだ……。
あんな女々しくて、しつこい男と付き合うわけがないのに。
「違……っ」
「あ、さっちゃん!いいところにいた!」
慌てて否定しようとした私の邪魔をする男が約1名。
このタイミングで現れるなよ。
「……何か用?仲・本・君!」
馴れ馴れしく私の右肩に手を置く男、智明が私を満面の笑みで見つめてくる。
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