第50話

「2人で何の話?」




智明は私と先輩を交互に見比べて首を傾げた。




「あぁー。お前ら仲いいし、付き合ってんのかなーって思って」




和田君はあり得ない勘違いを口にしながら苦笑いを浮かべる。




早く誤解を解かなければ……。





「付き合っていません。ただの幼なじみです」




キッパリ言い切った私に先輩は目を見開いて驚いた。




「あ、そうなんだ?仲本がマネージャーのこと“さっちゃん”って呼んでるし、俺てっきり……」



「それは昔からの癖みたいなものです」




危ない。和田君に誤解をされるところだった。

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