第41話
手に握らされた智明の家の鍵をまじまじと見つめた。
シルバーの鍵は手の中でシンプルに存在を主張していて。
突き返す?それとも受けとる?
心の中で真剣に葛藤する。
「ね?紗理奈に持ってて欲しいんだ。だって、帰って来たら紗理奈がサプライズでいるかもって想像するだけで俺、幸せだよ」
葛藤する私に、智明は攻撃力の高い言葉をサラサラと言ってくる。
他の人が言えば嘘っぽい言葉も智明が言えば事実に聞こえるから不思議だ。
実際、本気で言ってるんだと思うけど……。
智明は冗談でこんなことを言わないし。
もう、10年以上一緒にいるから私が1番よく知ってる。
いや、おばさん達には負けるか。
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