第39話

こんなものを貰ったって、私が喜ぶわけがない。




ただの幼なじみに合鍵を貰ったところで使い道なんて全く無いし。




使わない鍵なんて持ってても邪魔なだけだ。




むしろ、こいつの家に泥棒が入ったら、真っ先に合鍵を持っている私が疑われるだけだし。




「いらなくない。持ってて」




智明は拒否する私の手をとって、無理やり鍵を握らせようとしてくる。



いらないって言ってるのに、迷惑だ。



ますます苛立つってことを、どうしてわかんないのかな?




こいつの頭の中をこっそり覗いてみたい。

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