第22話
「キャプテン。俺のことを放置しないで下さいよ」
完全にフリーズしていた私を見た智明は、ムッとした顔で不機嫌になる。
なに不機嫌になってんのよ。
それより助けなさいよ……!
私は心の中で念を送りながら智明を睨んだ。
智明は私の念に気づかずに、キャプテンをじっと睨む。
え?睨んでる?
「おぉ!すまん。仲本智明!宜しくな」
キャプテンは睨まれていることを気にする様子は微動も感じさせずに、私から手を離して智明と握手した。
そのままキャプテンと智明は楽しそうに話してる。
さっきまで怖い顔をしていた智明も、いつの間にかいつもの穏やかな顔に戻っていた。
さっきの顔は何だったのかな?
ま、いいか。
智明のことだから、どうせ構って貰えなくて拗ねていたんだろう。
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