第21話
「ん?今日から入部のマネージャーか。小さいなー。身長何センチだ?」
キャプテンは柔らかい笑顔を浮かべたまま、私にそう尋ねてくる。
身長差がありすぎて、無駄に威圧感を感じて怖い。
「150センチです……」
少しだけ顔がひきつるのを感じながら、私はキャプテンに返事をした。
「やっぱりそれくらいか。妹と一緒ぐらいだからそうだと思った」
キャプテンはそう言うと、その威圧感からは想像もつかない無邪気な笑顔で私の頭をわしゃわしゃと撫でてきた。
キャプテンの妹ってどんな女の子だろう?
キャプテンに似てるのかな?
チビキャプテンか……って撫でてる!?
この人私の頭を撫でてるよ!
えっと、こんな場合はどうしたらいいんだ?
そのまま頭を差し出す?
それとも触るなって払い除けるもの?
こんなの初めてだから、どうしたらいいのか全然わからない。
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