第85話
アヤトってノリが軽いけど、一緒に居ると明るい気持ちになる。
みんな、その明るさに惹かれるのかな?
いくら萎れてても無性に元気が出てくるもん。
太陽の光を浴びて光合成をする植物と一緒で。
「そうだねっ。うん。ありがと」
アヤトにヘラッと笑顔を返したら軽く腕を引かれた。
そのまま体を引き寄せられて、スッポリとアヤトの腕に包まれる。
え?どうして抱き締められちゃってるの!?私……っ。
「お礼はキスでいいよ。カンちゃん」
「……はい?」
アヤトの色素の薄い瞳に吸い寄せられる。
その余裕たっぷりな顔からは全く真剣さが見えない。
そのまま呆然としていたら、チュッとリップ音を立てて頬っぺたにキスをされた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます