第51話

「な、なにそれ?別に貧乳じゃないもん。普通だよ、普通」



「あぁ、悪い。そうそう。貧乳じゃなくてお手頃サイズだったな」



「何なのっ?その言い方!!最低っ!意地悪言うならもう帰ってよっ。ママにも会ったし、満足でしょ?」





未だにユニフォーム姿のままテーブルに頬杖をついてニヤニヤ笑うケイを睨む。




サナちゃんと別れた後、ケイはママに会いたいからって私の家に来た。



ママと顔を合わせた瞬間に『オバさん、今日も綺麗ですね。30代前半に見えます』って言ってたし…。




自称年下キラーとか言ってたくせに、もう意味わかんないっ。



1人で帰ってこれば良かった。




まぁ、二人乗りで帰ってきたおかげで電車賃は浮いたけど……。

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