第49話
「……本心は?」
「サナさんとデート出来てウハウハ。やっほい」
「やっぱり!!」
何が来てやったんだ、なの!!
自分がサナちゃんと遊びたかっただけじゃない。
それなのに私をダシにしてっ!!
「ケイの嘘つき」
「あっそ。だから?お前の為なんかに俺が来るわけないし」
「ムカつく~!もういい。私、トイレに行って来るから」
このままここに居てもストレスが溜まっちゃう。
イライラがピークにきた私はイスから立ち上がってトイレに向かった。
もうずっとトイレの中に立てこもってやりたい。
トイレのドアを開ける時にチラッと2人の方を振り返ったら、サナちゃんは楽しそうにクスクス笑ってて。
「ふふ。本当は会いたかっただけじゃないの?」
「からかわないで下さいよ」
ケイの表情はテーブルに体を伏せてたせいで見えなかった──。
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