第48話
いつもそう。
サナちゃんには優しく微笑むくせに私には冷たい。
口調だってキツイ。
もうブスブス言われすぎて本当にブスになっちゃいそう。
「もう!!サナちゃん!どうしてケイなんか呼んだの!?今日は2人でショッピングをするはずだったのにっ」
「ん?ケイに冗談で『荷物持ちしに来てヨ』って言ったら来てくれたの」
コテッと首を傾げて優雅に微笑むサナちゃん。
美術館に飾ってある人物画みたいに煌びやかで、スペシャル可愛いけど……悪魔に見える。
「呼ばなくて良かったのに~」
「はぁ?どうせお前バカだから持って帰れる荷物の限度とか全然考えずに買うだろ?だから来てやったんだ。有り難く思えよ」
そう言ってケイは偉そうにイスにふんぞり返って私を見下してくる。
いや、持ち切れないくらいの買い物をしたことなんか1度も無いはず……。
そんなにいっぱい買えるようなお小遣いだって無いもん。
それにケイが荷物持ちなんて、どういう風の吹き回しだろう?
怪しい……。
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