第44話

「イケてるメンバー、イケメンジャー!顔はイケてるからネ。あなたたち。性格はアレだけど」



「う、うん……」



「別名、顔はイケてるけど性格メンドイんジャー!」



「……ってどうして4人のうちの誰かが私の王子様なの?あり得ないよ」




確かに4人ともイケメンだけど、私が待ち望んでる王子様だとは思えない。



だって4人とも私を苛めまくってばかりだもん。




「人の行動や発言って何かと理由があるものなの。目に見えていることが全て真実とは限らないヨ」



「え?どういう意味?」



「ようは灯台下暗しってことネ。あ、すみませーん。エビグラタン1つ。ケイは?」



「俺ですか?えっと……」




サナちゃんは意味深に微笑むとテーブルまでやってきた店員さんに注文を言い始めた。

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