第41話

それに貧乳って酷いっ!!



コンプレックスなのに。




「ちょっと!ケイ。私この間、下着屋さんで調べたらBカップになってたんだから……!!」



「プッ。へぇー。おめでと〜」



「なっ!?笑わないでよっ!」




ケラケラ笑うケイに沸々と怒りが込み上げてくる。



いつもいつもバカにして……!!




「ってかお前誰だよ?その子は俺らと遊ぶ予定なんだけど」



「黙れ。お前らと遊ばすわけねーじゃん。おら、サナさんが待ってる。さっさと行くぞ、カンナ」




私の体を片手で羽交い締めにして、ケイは問答無用で私をファミレスの中にズルズルと引きずっていく。



どれだけサナちゃんにぞっこんラブなんだか……。




「もう~!最悪」



「諦めろ」




引きずられたままファミレスに入店した。



店員さんは怪しんでるし、他のお客さんの注目は浴びまくりだし、恥ずかしい……。




サナちゃんは我関せずで、通路の真ん中の観葉植物が飾られている真横の席に座ってる。

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