第40話

「え?あの……」




驚いて思わず男の子の手を払い除けそうになる。



でも、男の子は気にすることなく私の手をさらにきつく掴んできた。




「来いよ」




ニヤニヤと笑う男の子たち。



返答に困っちゃう。



いつもナンパをされるのはサナちゃんばかりで、私にスポットが当たるのは初めてなんだもん。



やだ。もしかして……。




人生初のモテ期到来!?



超嬉しいっ!





「はい。あの、でも私こういうのは初めてで……」



「大丈夫!俺たちに任せて」




熱くなった頬に手を添える私に男の子たちは爽やかな笑顔を向けてくる。



2人とも優しいっ……。



男の子たちのおかげで自然と笑顔が引き出される。




「じゃ、行こっか」



「はいっ」



「はい、じゃねーだろ。貧乳。さっさと中に入れよ」



「わっ!ケイ?いつのまに?」





……なのに、盛り上がる私たちを邪魔するようにケイが私と男の子たちの間に割り込んできた。




もう。せっかく彼氏ゲットのチャンスだったのにっ。

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