第36話

「縮んでないもん。それに練乳じゃなくて牛乳でしょ?」



「そう?ま、いいわ。どっちにしろ可愛いから」





サナちゃんはニッコリ微笑んで立ち上がった。



通り過ぎる人がサナちゃんをジロジロと見ていく。




サナちゃんは身長が165㎝あってモデルなみにスタイルがいい。



今日なんてヒールを履いてるから、さらに脚が長く見える。



おまけにキャミソールにショートパンツって結構肌を露出した服装。




こういう日は確実に……。




「ね、暇?遊ぼうよ。それか番号教えて」




ナンパをされる。




赤い髪の毛と茶色い髪の毛のいかにもチャラそうなB系の男の子2人組。




サナちゃんはニッコリ微笑むと、その男の子たちに向かって手をヒラヒラと振った。





「やぁねぇ。最近の若い子は。ベタな誘い文句しか言えないのネ」



「……え」



「悪いけど、今から超絶ハンサムなボーイフレンドが来るの。あなたたちなんてお呼びでないわ」

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