*親友ちゃん*

第35話




お花柄の白いミニのワンピース。



茶色のベルトに白いミュール。



ショーウィンドウの前で今日の服装を最終確認。




うん。完璧……!!



満足した私は足取り軽く、待ち合わせ場所に向かった。




夏休み中の繁華街は人で賑わう。



人混みをすり抜けて、大通りにある洋服屋さんやブランドショップを何件か抜けて、その先にあるファミレスの前で立ち止まった。




ファミレスの目の前にある花壇の縁にスラッと伸びた手足を伸ばして腰を下ろす美少女。




“サナちゃん”




私の小学生時代からの親友。



アメリカ人と日本人のハーフで胸元まであるブロンドの髪の毛を真っ直ぐ下ろしてる。




そんな私の親友ちゃん。



日本語だってペラペラ。



でも……。




「サナちゃ~ん。お待たせ」



「あら、やだ。カンナったら。また身長が縮んだ?練乳飲みなヨ。練乳」




ちょっと抜けてる。

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