第14話
カーペットの上に寝転がるナオを仁王立ちで睨む。
「誰がやったの?」
「憲法、第38条…何人も、自己に不利益な供述を強要されない」
「はい?」
「……黙秘権」
この男は……。
六法全書を読むのが趣味で変人なナオは何かにつけて法律を口に出す。
難しすぎてたまに頭が混乱しちゃうし。
「カンナ……」
「なに?」
「カンナ……」
「うん?だから、どうしたの?」
怒る私を見上げて優しく微笑みながら名前を連呼してくるナオ。
しつこいなぁー。もう。
「このアングルからだとパンツ丸見え」
「へっ?ちょっとやめてよっ。見ないで!!スケベ」
慌ててスカートを手で押さえる。
ナオったら……。
「不可抗力だよ。それに自分でも驚くくらい何も思わなかった。もっと興奮すると思ってたのに……」
本当に失礼だ。
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