第15話

「本当に失礼だよねっ」




乙女のスカートの中を覗いておきながらバカにしたように鼻で笑うなんて。




「あー。ゴメン。嘘。本当は結構興奮した。今日のオカズにする。これでいい?」




睨む私に向かってナオは片眉を上げて盛大にため息をつく。



同情を含んでいるような、困った微笑みを浮かべながら。




「余計に傷つくんだけど……」




もう泣きそうになってきた。



どうして私がこんな言われ方をしなきゃいけないの!?



本来ならナオは私に往復ビンタをされたっておかしくないのにっ!




「おい。ナオ、何色だった?」



「教えてあげてもいいけど、500円ね」



「げっ!金とんの?」



「当たり前でしょ」



「ないわー。カンちゃんのパンツに500円は高すぎっしょ。10円ぐらいが妥当だろ」



「それもそうかも」




ケラケラ笑い合う2人。



本当に意地悪だ。

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