第15話
「本当に失礼だよねっ」
乙女のスカートの中を覗いておきながらバカにしたように鼻で笑うなんて。
「あー。ゴメン。嘘。本当は結構興奮した。今日のオカズにする。これでいい?」
睨む私に向かってナオは片眉を上げて盛大にため息をつく。
同情を含んでいるような、困った微笑みを浮かべながら。
「余計に傷つくんだけど……」
もう泣きそうになってきた。
どうして私がこんな言われ方をしなきゃいけないの!?
本来ならナオは私に往復ビンタをされたっておかしくないのにっ!
「おい。ナオ、何色だった?」
「教えてあげてもいいけど、500円ね」
「げっ!金とんの?」
「当たり前でしょ」
「ないわー。カンちゃんのパンツに500円は高すぎっしょ。10円ぐらいが妥当だろ」
「それもそうかも」
ケラケラ笑い合う2人。
本当に意地悪だ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます