第9話
乱れる呼吸に上下する細い肩をシーツに押し倒しながら、京矢はほくそ笑む。
紗季乃の身体を隅々まで味わうことのできるこの時間を、京矢はとても気に入っていた。
着物に身を包み、近寄りがたい高尚な美を纏う彼女を知っているだけに、同一人物とも思えない奔放で卑猥な彼女を腕に抱く優越は計り知れない。
目隠しはそのままで、薄く開いた彼女の唇に指を差し入れ舌を撫でるように混ぜた。二本の指に紗季乃の唾液を充分絡ませ、ゆっくりと出し入れする。
そうしながら、彼女を強く貫いた。
「ああんっ!」
すがるようにシーツを握りしめて、紗季乃は膝を立てる。
上がった顎の細さ。その、震え…。
それは堪らない刺激――。
おそらく彼女もそうだろう。
シルクの目隠しをし、唇の端から一筋の唾液が流れ出る、淫らな少女。
その光景に京矢の喉がゴクリと鳴った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます