第16話

「佐山…さん?

 よろしくね」


はぁああっ、あの低い声で名前呼ばれたあぁぁっ!

ドキドキが上昇中、体が熱い!

てか、受け答えしなきゃだよ、自分よ。


「えっ、あ、うん。

 あたし佐山澪、よろしくねぃっ」


て、てんぱりすぎて、最後声が裏返っちまった。

なんてこったい、気付かれただろうか。

恥ずかしいミスをしちゃった。


ん?ほんのりといい匂いがする。

柔軟剤の匂いかな?

うん、王子様にあってる匂い。

もっと近くで匂いを嗅ぎたい(もういっそ抱き付いて嗅ぎたい)


独特な雰囲気を持っているのかと思ったけど、そうでもないのかな。

物静かそうな感じ?

アクティブには見えないな。


読書とか好きそう。

図書室に通ってそうだな。

なんて、憶測で決めちゃいけないか。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る