席に着き、右側を見る。

また目が合った。

どうやら、ずっと目で追いかけられていたみたいだ。

挨拶した方がいいかな。

「佐山…さん？

　よろしくね」

あれ、なんか佐山さんの顔が赤いな。

どうしたんだろう。

色白だから解りやすいな。

「えっ、あ、うん！

　私佐山澪、よろしくねぃっ」

澪か、可愛い名前だ。

けい○んの澪も可愛いし。

いや、それは関係ないか。

いい匂いがする。

ヴィヴィアンのブドアールだ。

ヴィヴィアン好きなのかな(ピアスもヴィヴィアンしてるし)

てか、何気に斜め前の席、ありさじゃん。

授業中ちょっかい出されそうだなあ。

「じゃあ、この後はみんなにも自己紹介してもらうよ～。

　廊下側の1番前の人からよろしくね」

1人1人、自己紹介が行われていく。

美咲のように早々と切り上げる人もいれば、面白おかしく自己紹介をする人もいた。

長すぎて打ち切られた人もいる。

本当にいろんな人がいるなと、改めて思う。

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい