第5話
「みさきちの家って、2つ目の駅だよね。
電車で通うん?」
「いや、バイクで学校の近くまで行って、どっかの駐輪場にでも停めて、そっから歩いて行こうかなって」
「あ、そっか。
バイク持ってんだよね。
今度乗せろ」
「金払うなら、いくらでも乗せてやる」
そんなやり取りをしながら家に向かった。
電車通学やバスも考えてみたけど、正直なところ人が多い所は苦手な訳で。
ましてあんなぎゅうぎゅうなところに、飛び込む勇気も無い。
なんやかんや考え、やっぱりバイクで行く事にした。
バレなきゃ大丈夫…多分。
学校がある駅から2つ目の駅に、両親が見つけたマンションがある。
駅からは歩いて10分くらいの所だ。
駅周辺は賑やかで、居酒屋があちこちにある。
大きいスーパーもあるし、コンビニもあるから、生活面では問題は無さそうだ。
「あ、ここ?」
「うん、ここの3階」
5階建てのマンションで、そんなに古くもない。
ちょっとモダンな感じもする。
気に入るまでに、時間はかからなかった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます