第18話

「うぉおいっ!!火野風磨ーーっ!!」




リーダーに呼ばれる風磨。



フルネームで。




「「「ぷぷっっ」」」




フルネームて。



雷斗と地佳と笑う。



すると風磨にギロッと睨まれるが気にしない。




「今日が何曜日かわかってんのか?」




風磨が聞く。




「ああ!?日曜日に決まってんだろうがっ!!」




あ、わかってたんだ。




「じゃあなんで学校に来てんだよ」



「そうだ、そうだーー」



「日曜日に呼ばれる身にもなれや」



「バーカ」




風磨の次にあたし達が続く。



焼き芋がお預けになってんだぞ、こっちは。




「うるっせぇな!来たくて来たわけじゃねぇわ!」




じゃあ来るなよ。




「火野風磨!!」




何故叫ぶ。




「なんだよ」



「お前っっ、お前ーーっ」




叫んだ後、突然モジモジしだすリーダー。



キモいな。



仲間達も少々引いているぞ。




「え?何アイツ、キモいんだけど」




雷斗、言っちゃった。




「顔も赤いんだけど……」




地佳が半眼に。



ちょっ、その顔は面白いから止めて。




赤宮彩葉は口を挟むことなく黙っている。



コイツは本当に何しに来たんだ?




赤宮彩葉を見ていたら




「この前っ、美人と街を歩いてただろっ!!」



「……この間?」



「……美人?」



「ほう?」



「えーー!?」



「……」




あたしと雷斗と地佳と赤宮彩葉は同時に風磨を見た。



美人さん……ねぇ。




「ん?」




今度は皆があたしを見た。




何……?

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