第15話

昔から、ヤンキーズはヤンチャで。



小学生ながら下級生や同級生が上級生にイジメられていたら助けに行ったり。


公園を中学生が占領して、小さな子供達が遊べないでいたら退かしに行ったり。



その度にあたしも付いて行こうとするも


「「「危ないから来るな」」」


と言われ続け……



























ムカついたから……


置いていかれるのか嫌だったから……


アイツらが怪我をするのが嫌だったから……

























強くなった。



強い人が居るって聞いたら、その人のところへ行って教えを請うたね。



なにしろ、習い事とかに回せるお金はなかったから。



自力で強くなるしかなくて。



その結果ーー




「今はコイツらよりも強い」



「「「ふざけるな」」」



「声を揃えるな」




ヤンキーズに睨まれる。



現在只今、高校に向かい中だ。




何でって?



もちろん、ヤンキーらしく
























チャリで。



しかも二人乗り。



良い子は絶対に真似をしないでね!!



なにしろ我が家にはお祖母ちゃんのと、あたしのチャリしかないのだ。



え?


ヤンキーらしくバイクで行けと?



バイクは小回りがちょっと……ガソリンも今高いし。



あたしと雷斗。


風磨と地佳のペアでチャリに乗っているのだが……



赤宮彩葉は走っていた。



全力疾走で付いてきてる。



そっ、そこまでして何故付いてくる……?




やや、少々、結構、凄く……ドン引きだった。




もうあたしの後ろで楽をしている雷斗などは、それはそれは嫌そうな表情で




「なんなの?お前……」




と言っていた。



それな。




激しく同意していたら、高校に着いた。



チャリでものの五分くらいのところにあるのだ。

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