第14話
「どうした?そんなに慌てて」
御指名の風磨が池崎の元へ。
あたし達は手を止めず(偉い)
話しを聞く。
「学校に
「あ?」
「「「「ハァ〜〜??」」」」
いやいやいや
「なんでよ」
「え?」
「今日は日曜で」
不機嫌丸出しの雷斗。
「こんな朝早くだよ?」
心底不思議そうな地佳。
本当にそれな。
こんな時間に学校に誰が居るんだよ。
さすがのコレには赤宮彩葉も理解不能って顔をしてる。
が、まぁ殴り込んで来たというなら……
迎え討たねばなるまい。
あたし達は歩き出す。
「オイッ」
パシッ!!
「うん?」
赤宮彩葉に手首を掴まれた。
「アンタも行くのか?」
眉間にシワを寄せて聞かれる。
「行くけど」
むしろあたしが行かなきゃダメだろ。
「「「いやいやいや、別に」」」
風魔・雷斗・地佳が全く同じタイミングで、首を横に振る。
「いやいやいや」
ぶっ飛ばすぞ、ヤンキーズ。
「危ないだろうが」
「ぬ?」
「何も知らねぇ奴が」
「雷斗?」
雷斗が赤宮彩葉の手を掴み、あたしから離し……
「海のことを語らないで」
地佳に手を引かれる。
お?お?
「行くぞ」
雷斗にそう言われ、地佳に手を引かれたまま走り出す。
風磨はまだ動かない。
「オイ」
けれど、その風磨に呼び止められ
「おおぅ」
黒のキャップを被せられる。
「忘れ物だ」
「てんきゅー」
あたしはそれを深々と被り公園を出た。
「アレ……」
「ああやってると、女だとわからないだろ。池崎」
「はい!!」
「焚き火と芋の番を頼む」
「えっ!?」
そんな会話を聞きながら。
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