第6話

我が家の近くに公園がある。



今日はその公園の清掃日だった。



落ちてる葉を掃いて集めてという掃除。



お祖母ちゃんがずっとやっていたのをあたし達が引き継いだんだ。



すーっかり忘れてた。



ヤンキー達の方がしっかり者だった。



いやー、参ったね。



でもそのヤンキーどもチャチャッと掃いて……






焼き芋の芋を買いに行ったからね。



三人で買いに行ったからね。



行くか!?



普通、ヤンキーが三人で芋買いに行くか!?



嬉々として!!




てか……
























まだ全然終わってないんだよーーっ!!



ふざけんなよ、アイツらーーーーっ!!




フンフンフンフンッ!!



怒り任せに箒を振るう。



もんだからっ



落ち葉が余計に散らばるというっ。




くわーーっ!!




「オイ」



「??」




声を掛けられる。



オイって。



いやいやそんな呼び方、あたしじゃないね。



うん。



そう思って無視していたら




「オイ」




目の前までやって来た。




そうか、あたしのことか。




知らない奴にそんな呼ばれ方をされる謂れはない。



顔を上げて、睨むように見た相手は……
























雷斗並に目付きの悪い、けれどとても綺麗な顔をした男だった。



そして見たことのない男だった。




どちらさん??




「髪切ったのかよ。ホークが怒らねぇか?」




は?


ずっとこの髪だが?


そしてフォーク?




「てかお前が公園の掃除とか、どうした?変な物でも食べたか?」




は?


マジ何、この無礼な男。




「誰のことを言ってるのか知らないけど。あたしはアンタなんか知らない。変な発言は止めてくれない?」



「は?」



「あ?」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る