第2話
「おばちゃんじゃん、って、だれ?ソイツ?」
「
「……」
「お?なんだ?やるきか?」
「風磨。この子は
「まーご」
「何故伸ばす……。海、この子は
「わるがきじゃねぇ!!ヒーローだ!!」
「はいはい」
「さきさか かいです」
「おおっ。おれは、ひの ふうまだ!!」
「ふうま」
「ふうまさまとよべ」
「やだ」
「「……」」
「風磨、海は今日からうちに住むことになったから、仲良くしてやって」
「そうなのか!?いいぞ!!おれのこぶんにしてやるよ!!」
「……」
「うわっ!?すっげぇいやそう!!」
「……アハハハハハハッ!!」
「「!!??」」
祖母が豪快に笑い、子供達はビックリして目を白黒させる。
そんな子供達の頭を撫でながら
「何が海が無表情だ。こんなにもハッキリと表情を変えるじゃないか。こんなにも可愛いのに。バカな奴らだ」
「なにブツブツいってんだ?おばちゃん!!」
「??」
「なんでもないよ。さっ、海。今日からここが海の帰る家だ」
「……ただ……いま?」
「「おかえり!!」」
「って、なんでアンタまで言うの?風磨」
「いいじゃん!!おれもかぞくやぞ!!って、いやなかおすんなっ!!」
「アハハハハハハッ!!」
「フフッ」
「「笑った!!」」
それから十年。
海は両親と双子の姉と一度も一緒に暮らすことはなく、元気にスクスクと成長し、高校生となった。
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