第70話
プライベートビーチだと聞かされていたはずなのに、美形が集っている砂浜は、最早ただの絶景。
「クソっどうやって俺と真白の居場所が分かったんだよ。クソっクソっ。」
まだ悔やんでるよいい加減切り替えろ。
どんだけセックスしたかったんだ。
「離陸前に沖縄行くってインスタに投稿ありがと剣。後はタグ付けされてた位置情報ですぐに分かったよ。お礼にこのいちごみるくのゴミあげるよ。」
もうただのゴミじゃん、自分でゴミって言ってるじゃん、何がお礼なの鬼畜なのかなあの男。
それにしてもあいつはまたインスタ投稿してたのかよ、もう自業自得じゃねぇか。
あれが本当に全国模試1位なの?ねぇ嘘だよね?採点ミスか何かだよね?そうだと言って誰か。
「うるせぇ!ゴミはちゃんと持ち帰りやがれ!ジュゴンとサンゴ礁は俺が守るからな!」
「全生物守りなさいよ何でジュゴン限定なのよ差別反対だわ。私をオネェって言っているのと同じじゃないの。」
全然違うだろどうなってんのあんたの思考。
急に立ち上がって正論を述べながら道梨を叱りつけている剣だけれど、奴はああ見えて私の住んでいる県の西地区を支配している暴走族の総長だ。
「やれやれ、鬼帝君は何処にいても騒がしいね。もう森林にでも放り投げてハブの餌食にでもしてしまおうかな。あはは。」
そして私の隣でスーパー涼やかに微笑んで毒のある言葉を吐いたこの美しい彼も、東地区を支配している暴走族の総長だ。
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