第69話
お父さん、お母さん。
暑中お見舞い申し上げます。
高校生活初めての夏休み、彼氏と二人きりで沖縄に来たのですが……。
「真白の水着がぁあああああ!!!!俺と真白のセックスがぁあああああああ!!!!」
「嗚呼、鬼帝君ってば本当に低俗だね。砂浜で散っている様は見事だけれど。」
「うん、もう気にしないで夢月。あの人私の彼氏じゃなくて他人だと思う。」
現地に到着するなり私と剣は、虎雅の幹部及び麗龍の総長、幹部メンバーに遭遇しました。
そして海に着いたのですが、私の恋人は下心全開に破廉恥な言葉を大声で叫んでいます。
今すぐ公然猥褻罪で逮捕状を出して下さいお願いします。
「真白、あんなエロ馬鹿野郎なんか捨てなよ。真白は僕だけで十分でしょ?」
「りー君……。」
「僕、あんなのが真白の彼氏なんて信じられなくて夜も8時間しか眠れないの。」
「うん、それ適正睡眠時間だよりー君。」
ちなみに。
この旅行にりー君も同行しております。
どうやら虎雅も麗龍もりー君も、紫陽花財閥の御曹司である夢月の圧倒的財力と権力で一緒にここに来たみたいです。
もう完全なる計画的犯行及び、確信犯です。
「沖縄か…紅イモタルトを試食して今度手作りしてみたいな。」
「あはは、聖架はバカンスに来てもお菓子作りの事ばかりだね。」
「か、か、門倉の水着…水着…ビキニ…。」
いやビキニなわけないだろ気は確かかお前。あいつは男だぞ。
悠長に会話している聖架と鈴の隣で、完全に興奮しているとみられる蘭。
どうした媚薬でも飲んだんか?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます