第23話
地面を思い切り蹴って、砂の上に書いた文字を消し去る。
「はいはい、これで良いでしょ。男の癖に小さい奴だわ。」
「俺は器のでけぇ男だ。」
「何処がだよ。」
「何だと?俺ほど器がでかくてイケメンな男が何処にいる?」
星の数ほどいるだろ、本当に馬鹿だなこの男。
真顔で詰め寄るこの男を見る限り、真剣に尋ねているつもりらしい。
この男、顔はまだ見られるけど口を開いたら最悪じゃん。馬鹿丸出しすぎて引く。
どんだけ顔で得してるんだ。
「自分で器がでかいとか言ってる時点で器小さいから。笑わせないで。」
「訂正しろ、俺は器がでけぇ。しかも息子もでけぇ。」
「やめてよ汚い。誰もあんたの股の間についてる棒の大きさなんて聞いてないんだけど。不快なんだけど。」
「お前馬鹿にしてんな?俺の息子マジでけーぞ。ちょっと待ってろ今見せてやる。」
ガチャガチャとベルトを外し始めた男に冷や汗が垂れる。
ちょっと待ってよ。
何する気だこいつ
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