第87話
「なんで呼ばれたか分かる?」
「はぁ、おおよそは」
「へぇー?そうなのぉ?じゃあ、言ってみてよー!」
イライラしてれば、向こうから機会をくれたのだ。バカなのか親切なのかバカなのか。…バカなんだろうなぁ。
ホント、耳に痛い笑い声だ。
「…じゃあ遠慮なく。貴方方は先輩、3年生ですか?一応敬語で話しますね。
私が呼ばれた理由ですが、「蒼虎の皆様に近付かないで!」とか「調子に乗らないで!」とか、そのへんの嫌味でも言おうとしたのでしょう。
ああ、イジメの犯人も貴女達では?面と向かって文句が言えるなら直接勝負しましょうよ、イジメはやめてもらえません?
貴女方が捨てた教科書もノートも上履きも、タダじゃ無いんです。弁償してくれるのなら捨ててくれても構わないんですけどね。
どうせ、勝手に捨てて弁償もしないんでしょう?
人様の迷惑にならないようにって親に言われなかったんですか?
あ。喧嘩をうるつもりはありませんよ、めんどくさいので早く終わらせたいだけです。
そんな訳で、話を早く終わらせてもらえます?」
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