第61話
すると、
「…わかった。
姫と言っても、無理に彼女にするつもりは無い。友達でもいい。先代には、兄妹や幼馴染を姫にしたやつもいるからな。
必ずしも彼女ってわけじゃない。
…でも、俺は、姫にするならお前がいい」
「…なんで、私?」
「俺を、〝蒼虎の総長〟という以前に〝同級生の男子〟って認識をしてるのが嬉しかったから。
いつも、姫になりたいって群がってくる女達とは違う。
俺が、お前に、姫になってほしい。
…その、友達として」
そんな事言われたら、断れない…。
「…わかった。
でも、それなれお願いがあるの。
私だけじゃなくて、巴衛も守って」
「ああ。そこはちゃんと話し合うつもりだ」
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