第60話

それから、昨日私が気絶してからの事を教えてもらった。なんかすみません…。わざわざ運んでもらって…。


あっ。……1つ気になったことが。




「…あの、私の服は誰が?」


「着替えの方は心配するな、俺の姉貴がやった」


「ほんと、本人の前では姉貴なんて呼ばないなんてどんなツンデレですか…」


「うるせぇ」


「あ、お姉さんが」



良かった…!




「あと、桃ちゃんは??無事ですか!?」


「落ち着いてください。真宮さんは大丈夫ですよ、ちゃんと家に送りましたから」


「よかったぁ…」




ってちょっと待って!?

ホッとしてる暇はない!



「それで、姫ってなんで私が?嫌ですよ?」


「……嫌なのか?」


「え、うん。だって…それってつまり

榊くんの彼女になれってこと…、だよね?

蒼虎の総長の姫になるって彼女になるってこと、だよね。


た、確かに榊くんはカッコイイし!強いかもしれない!…け、けどね?私にとっては友達なの。


だからね、イキナリ姫になれって言われても受けられないんだよ」




これは、私の正直な気持ち

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