第58話

「蜜日さん、わざわざありがとうございます」


「いいのよ!愚弟の為に来たんだから!!」


「愚弟…」


「愚弟よ、ぐ、て、い!!」



今は、蒼虎の倉庫。

蜜日さんは、志都のお姉さんでファッションデザイナーをしてる。事情を説明したら女物の着替えをいくつか持ってきてくれました。



「うるせーよ、蜜日」


「お姉様とお呼びなさい!!志都!!」


「嫌に決まってるだろ。

…それより、コイツの服着がえさせてくれ」




そう言われた密日さんは、美織さんをじっと見たあときょとんとした顔で言った。


「あら、可愛い子。

志都ったら、ついに人攫いしたの?犯罪よ??」


「ちげぇよ」


「違います。

悪羅の奴等に襲われかけた所を助けたら気絶しちゃいまして。家族の方に了解を経たので連れてきたんです」




順序が逆とか聞こえません。

こう言わないとうるさいんですよね、蜜日さん。




「まあさっき電話で聞いたけどね?でも、よく家族の方許したわね」


「ええ、その事については明日話すことになりました」


「あら。大変そうね?

めんどくさいのは嫌いだから、私は、この子の服着替えさせたら帰るわ!」


「相変わらずな事で」




志都は美織さんを総長室に連れていきました。

それに続いて蜜日さんも。



さて、僕は明日の準備でもしますかね。

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