第57話
澪side
「まさか、志都と美織さんに関わりがあったとは知りませんでしたね」
これは素直な感想ですよ。…まぁ、最近よく図書室に行く理由は今分かりましたけど。
「…お前らには言ってなかったからな。
それに、会った事あるのは今日合わせてまだ数回目だ。数えるには両手で事足りる」
片手、ではないんですか。
それは、いろんな意味で……
「それは驚きです」
「だろうな。
…でも、今、此奴は俺の腕の中にある。
絶対逃さねぇ」
ふ、と笑い美織さんを抱きしめる志都は、何処か狂気的で。
嗚呼、美織さんが壊れないか心配だ
それより明日、巴衛さんに怒られそうです。
巴衛さん、僕らが蒼虎と知っていてあの口調。
中々肝の座った女性なのでしょうね。
苦笑いして志都を見てる僕とは裏腹に、明日が楽しみな僕がいて驚く。
――巴衛さんも美織さんも、何だか1度きりの付き合いでは終わりなさそうです。面白くなってきましたね。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます