美織side

今日、久しぶりに友達と遊んだ。

最近は友達が塾が忙しくて中々遊ばなかったんだ～。友達は、真宮桃(まみやもも)ちゃんって言うの！

「でね、でね？巴衛がね？」

「あはは、美織は本当に巴衛の事が好きだね！」

「当たり前！！

私ね、巴衛の事めちゃくちゃ大好きなんだぁ」

「知ってるー！」

「桃ちゃんに知られてたー！」

なーんて、馬鹿みたいに笑いながら歩く。

カラオケ行って、ゲーセン行って。いっぱい遊んじゃう。

「そろそろ帰るー？19時だよ？」

「えっ、うそ！帰らなきゃ！」

「家まで送るよ。方向同じだし！」

「だねえー」

なんて話してると、

「お嬢ちゃん、遊びましょー」

「お、かわいー」

ス、と私たちの前に、立つ数人の男の人。

「「え？」」

「ねね、これからちょっと遊ばなーい？」

「気持ちいい事、しよーぜ？」

私達は、どうやらナンパに合ったみたいです！！？？…どうしよう！！怖い！！！

すると、震えた声で桃ちゃんが言う。

「あ、あの、今から帰るので。すみません！」

「あ、桃ちゃん！」

桃ちゃんに手を繋がれて、走る。走る。

「待て待て！！」

「逃げないでー！」

しつこい！！気持ち悪い！！！来ないで…！！

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