第45話

ミルクティーベージュの髪を隠すように


銀色のウィッグを被る




蒼く煌めく瞳には


偽りの赤を重ねる






「…さて、行こうか。


夜の街は騒がしい────」






ギラリとネオンを反射させる、鋭く赤い瞳。

パーカーのフードから覗く銀色の髪。


小柄な印象を感じさせるが、

常にフードを被っている為正確な性別は不明。




そして、なにより。

身軽な動きに反して重たい拳と蹴り。


圧倒的な強さとオーラ。





人は皆、そいつの事を……








〝赤猫〟と呼んだ

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る