第47話

男の人たちは、しつこくて。

ずーーっと走って追い掛けてくる。



…コワイ!!!




涙で前が歪んで見える。

足が、震えて、コケてしまう。


桃ちゃんが振り返る。




「美織!大丈夫?」


「っ、大丈…、桃ちゃん!!」


「えっ??…きゃっ!?」



前に、男の人。


「へへ、走らせやがって…!!

この辺のことなら知らねー事の方が少ないんだよ!!」


「残念でしたァ」


ニヤニヤと笑いながら、私に手を伸ばしてくる。そして、私の腕と桃ちゃんの腕を掴む。


「ヒッ、ぅ、」


「泣かない泣かなーい」


「これから、鳴く事になるけどな!」


「言えてる!」



逃げようとしたけど、体が震えて力が出ない。どうしようどうしよう怖い…っ!!涙が止まらない!!


男の人に連れられて、路地裏に連れてかれる。逃げようとしたけど、そんなこと出来なくて。私が逃げれても、桃ちゃんが…っ!!


引っ張られて、尻餅をつく。

すると、上から男に押さえ付けられる。




「さァて、タノシイコトやろっか」


オトコは、ニコリと笑って、私の服を、



…怖い。


怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い!!!!

気持ち悪い…!!!!


「…ぃや、離して…!

巴衛…ッ、ともえっ」


「トモエ?男か?残念だったなぁ

お前の王子様はこねーよ!ギャハハ!!」



私に跨り汚く笑うオトコ。


気持ち悪い…





誰か、誰か、巴衛…!!

トモエ!!!!

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